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2023年10月20日金曜日

回復期脳卒中患者における機能的電気刺激の効果:多施設ランダム化比較対照試験 J Clin Med 2023


回復期脳卒中患者における機能的電気刺激の効果:多施設ランダム化比較対照試験














抄録:背景:我々はWalkAide®︎が,下垂足のある脳卒中後の患者の歩行能力と下肢機能を有効に改善することができるかどうかを評価した.患者は20〜80歳で,初回脳卒中から6ヶ月以内で,機能的歩行分類3または4を候補とした.対象と方法:患者は,1:1の比でランダムに機能的電気刺激(FES; Functional Electrical Stimulation)と対照群に割り付けられた.FES群では,WalkAideを用いた40分の訓練プログラムを,週5回,8週間追加した.対照群はFESのない40分の訓練プログラムを行なった.結果:合計203人の患者がFES群(102人)と対照群(101人)に割り付けられた.介入を受けられなかったり,データが利用できなかったりした患者は除外した.最終的に,184人の患者(各群92人)を解析した.6分間歩行の最大距離(主要評価項目)は,FES群では68.37±62.42m,対称群では57.50±68.17mだった(差:10.86m;95%信頼区間-8.26〜29.98, p=0.26).結論:日本人の下垂足のある脳卒中後の患者では,回復期において,FESは6分間歩行距離を有意に改善しなかった.

2015年3月28日土曜日

American Congress of Rehabilitation Medicine Stroke Movement Interventions Sucommitteeからの足関節背屈補助および装具の代替品のための治療的電気刺激のレビュー










American Congress of Rehabilitation Medicine Stroke Movement Interventions Sucommitteeからの足関節背屈補助および装具の代替品のための治療的電気刺激のレビュー











抄録
歩行を妨げる足関節背屈の麻痺は脳卒中の患者の約30%に生じ,転倒や死亡の危険を高める.機能的電気刺激や装具代替電気刺激歩行器具の最近の進歩により,治療的な歩行訓練の期間での使用や装具の代替品としての表面電気刺激の使用が増えている.しかしながら,このような装具代替電気刺激の使用を促進できるはずのセラピストの多くがそうはしない.恐らくは,装置についての知識がないことや,どのような患者にこの装置の効果があるのかが不確かなせいであろうが,あるいは,保険会社によっては支払いをしないことも理由になっているだろう.加えて,装具代替電気刺激器具の治療的な使用や従来の短下肢装具(AFO)の代用品としての使用についてのエビデンスは限定的である.この記事では,装具代替電気刺激装置の使用について臨床家をガイドするような情報を提供し,治療的または装具としての目的での装具代替電気刺激装置の使用についての最近の研究を議論し,装具代替電気刺激装置とAFOの使用を比較する.現在のところ,装具代替電気刺激装置を着用した歩行が,AFOを着用した歩行よりも優れていると結論付けるだけの十分なエビデンスはないが,患者によっては,装具代替電気刺激装置は最適な選択肢となるかもしれない.

2015年3月15日日曜日

脳卒中後の下垂足刺激と足関節装具 30週間での評価 Stroke2013

 脳卒中後の下垂足刺激と足関節装具

30週間での評価

背景と目的ー脳卒中後の下垂足は足関節装具(AFO)または下垂足刺激装置(FDS)を用いて治療されるかもしれない.The Functional Ambulation:Treatment versus Electric Stimulation Therapy(FASTEST)試験は,脳卒中発症から3ヶ月以上,歩行速度でFDSとAFOを比較した多施設・ランダム化・単盲検化試験である.
方法ー参加者(197人;女性79人,男性118人;61.14 ±11.61歳;脳卒中発症後4.55 ±4.72年)はFDSかAFOのどちらか30週間にランダムに割り当てられた.試験の最初の年6週間の間に両群に8回の同程度の量の理学療法を実施した.
結果ー両群でベースラインから30週の間で,快適な歩行速度(変化の平均に対する95%信頼区間;FDS0.11〜0.17m/s,AFO0.12〜0.18m/s)および速い歩行速度に有意な改善をみとめた.しかしながら,群間比較においては歩行速度に有意差をみとめなかった.二次評価項目(身体構造および機能,活動,参加の標準的評価)は両群とも有意に改善したが,一方,使用満足度はFDS群がコントロール群よりも有意に高かった.
結論ー30週間のFDSまたはAFOの使用は,歩行速度や他の機能評価項目において臨床的かつ統計学的に有意な改善を示した.使用満足度はFDS群がより高かった.両群とも介入を受けたけれども,この大規模臨床試験では,初期に理学療法セッションを併用したFDSまたはAFOが脳卒中発症から数年を経過していても,統計学的に有意で臨床的に意味のある効果をもたらすというエビデンスが得られた.

2015年3月12日木曜日

脳卒中患者における歩行速改善に対する機能的・経費電気刺激の治療効果:メタ解析

 
脳卒中患者における歩行速改善に対する機能的・経費電気刺激の治療効果:メタ解析






































目的:脳卒中後の被験者における歩行速度改善に対する機能的電気刺激(FES)と経皮的電気刺激(TENS)でのこれまでの治療の効果を判定する.
データソース:Medline,EMBASE,CINHAL,PubMedのデータベースで1966年から2005年までで検索し,関連文献を得た.
研究の選別:脳卒中後の患者の治療に電気刺激を用いていて,評価項目に歩行速度を用いているものを対象とした.除外となった研究には,多様な神経疾患の被験者を調査した研究,埋め込み電極を用いた研究,電気刺激とトレッドミル訓練の併用の研究があった.著者らの間でのコンセンサスの一致で8篇の文献を選んだ.
データの抽出:固定効果モデルにより,変化の平均を計算し(0.18,95%信頼区間0.08〜0.28),これは有意だった(P<0.01).これは,脳卒中後の患者における歩行速度の向上について機能的電気刺激の有効性が示している.研究ごとの効果量は,FESでは−0.11〜1.43,TENSでは0.19〜0.42.FESとTENSの装置や電極の位置,刺激の時間,対象の回復時期の種類は研究ごとに差があった.
結論:FESは脳卒中後の患者における歩行速度向上に有効である.今後の研究では,脳卒中からの回復の亜急性期の患者で,機能を改善させるような臨床的で利用可能なFESユニットの有効性を調べるべきである.このような研究では,盲検化し,標準的な評価項目を用いたランダム化比較対照試験を用いるように心がけるべきである.

2015年3月5日木曜日

下肢不全片麻痺における運動再学習のための腓骨神経表面刺激のランダム化比較対照試験



下肢不全片麻痺における運動再学習のための腓骨神経表面刺激のランダム化比較対照試験

 











抄録
目的ー脳卒中慢性期患者において,下肢運動障害,活動制限,QOLへの効果への運動再学習の効果を腓骨神経表面刺激と通常の治療で比較する.
デザインー単盲検化ランダム化比較対照試験.
環境ー学術センターの教育病院
参加者ー脳卒中慢性期患者(発症後12週以上)で,片麻痺があり,背屈筋力がMedical Research Council scaleで4/5以下の患者10人.
介入ー被検者は運動障害のレベルで階層化され,それから腓骨神経表面刺激または通常の治療(短下肢装具か装具なし)での歩行訓練にランダムに振り分けた.被検者は12週の治療を受け,治療から6ヶ月後に追跡調査された.
主要評価項目ーFugl-Meyer(FM)の下肢項目(運動障害),器具なしでのModified Emory Functional Ambulation Profile(mEFAP)(機能的歩行),Stroke Specific Quality of Life(SSQOL) scale.
結果ーFM,mEFAP,SSQOLの素点には時間の相互作用による群間の有意差はなかった(p>0.05).3つの素点に有意な時間効果があった(p<0.05).しかしながら,ベースライン(T1)から治療終了時(T2,12週後)および,治療終了から12週後(T3),24週後(T4)での変化の平均を比較すると,有意差はmEFAPとSSQOLのみにみとめた.mEFAPとSSQOLの平均値における差は,T1とT2の間で生じ,その後は比較的一定だった.
結論ーPNSと通常治療群の間で下肢運動障害における運動再学習効果のエビデンスはなかった.しかしながら,PNS群も通常治療群も,治療期間中に機能的歩行とQOLに有意な改善を示し,6ヶ月後の追跡調査でも維持された.

歩行の予後を改善させるための傾斜センサー制御による下垂足刺激装置での歩行訓練:脳卒中亜急性期患者でのランダム化比較対照試験の予備研究

歩行の予後を改善させるための傾斜センサー制御による下垂足刺激装置での歩行訓練:脳卒中亜急性期患者でのランダム化比較対照試験の予備研究










下垂足は神経系疾患において非常によくみられる問題である.神経筋電気刺激(NMES; Neuromuscular electrical stimulation)は,脳卒中患者で下垂足を矯正して歩行能力を改善させるような代替的なアプローチであることが示されてきた.本研究では,脳卒中亜急性期患者20人が参加し,ランダムに2群に分けられた:一方のグループはNMES(つまり,WalkAide群)を実施し,コントロール群は従来の神経運動リハを行った.両群の治療時間は同じにした.WalkAide群(168±39%)ではコントロール群(129±29%)よりも歩行速度が有意に大きく改善(P=0.032)し,また歩行能力も同様だった(Functional Ambulation Classification score: P=0.023).運動能力と筋力については,統計学的に有意でないまでも改善した(Rivermead Mobility Index: P=0.057; MMT:P=0.059).同様の群間の変化は,日常生活自立度,神経学的評価,痙縮の軽減にもみられた.このような結果は,脳卒中亜急性期の患者で足部の引きずりのある患者に対する,神経刺激装置での歩行訓練の有望な効果を強調するものである.


2015年3月4日水曜日

傾斜センサーによって制御される下垂足刺激装置の多施設研究

 傾斜センサーによって制御される下垂足刺激装置の多施設研究
























目的.傾斜センサーで制御される下垂足刺激装置の有効性と忍容性を評価する.方法.非ランダム化,テストー再テスト研究で,種々の中枢神経系の疾患に起因する下垂足が1年以上経過している患者26人で,4施設で少なくとも3ヶ月間実施された.直線での歩行速度,8の字での歩行速度,physiological cost index(PCI;生理的コスト指数)を装置の有無で測定した.装置を用いた時間/日と歩数/日を記録した.結果.2例を除いて,家ではフットスイッチよりも傾斜センサーを使用した.3ヶ月後,歩行速度は15%(26人;P<0.01),6ヶ月後は32%(16人;P<0.01),12ヶ月後は47%(8人;P<0.05)向上し,一方,PCIは低下した.(装置を)使用中の1日の歩数は継時的に有意に増加し,歩行速度の増大は使用と直接の相関があった.歩行速度はまた刺激がオフでも向上していたが,増加幅は小さかった.これは訓練効果を示す.質問表からの被験者のフィードバックでは刺激装置への満足度が示された.結論.慢性期の下垂足の対象で,刺激装置の有効性も忍容性も良好だった.