抄録
脳卒中関連肺炎は,脳梗塞急性期の患者,とりわけ経管栄養を受けている患者では頻度の高い合併症である.この前方視的研究で,我々は,抗血小板作用と血管新生作用のある多能性のホスホジエステラーゼⅢ特異的抑制剤,シロスタゾールがこのような患者で脳卒中関連肺炎を予防して,ICUの在室日数や在院日数を減少させるかどうかを調査した.我々は,経管栄養を受けている脳梗塞患者158人を採用した.患者の特性(年齢,性別,既往歴を含む),National Institute of Helath Stroke Scale,入院時の血清アルブミン濃度,脳卒中関連肺炎の予防にともなる併用薬剤(シロスタゾールを含む),脳卒中の特性(両側皮質下白質病変,脳幹を含むこと,広範梗塞,無症候性出血性梗塞)を,脳卒中関連肺炎ありとなしのグループ間で比較した.シロスタゾールは脳卒中関連肺炎なしの患者でより高頻度に使用されていた(20.8%対6.1%, p<0.05).ICUの在室期間は,脳卒中感関連肺炎ありの患者ではより長かった(9±8対6±6日,p<0.05).しかしながら,ICUの在室期間と入院期間はシロスタゾールによる脳卒中関連肺炎の予防によって減少しなかった.シロスタゾール投与は,経管栄養を受けている脳卒中急性期における脳卒中関連肺炎の減少と関連した.2022年9月23日金曜日
シロスタゾールは経管栄養を受けている患者における脳卒中関連肺炎を予防するのに有効である Dysphagia 2018
2022年9月5日月曜日
脳卒中リハビリテーションにおいて,メタ可塑性を利用するために脳をプライミングする Phys Ther 2014

2022年8月8日月曜日
不全脊髄損傷患者において,脳磁気刺激は臨床評価項目を改善させることができる Spinal Cord 2004
研究デザイン:予備的な縦断的臨床試験.
目的:安定した不全脊髄損傷において,皮質脊髄抑制を調整し回復を改善させる上での反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の有効性を検証すること.
条件:英国バックスのStroke Mandeville HospitalのNational Spinal Injuries Centreおよび英国ロンドンのCharing Cross HospitalのImperial College Faculty of Medicineの神経科学講座.
方法:安定した不全脊髄損傷4人が,後頭皮質上のrTMS(シャム治療)で治療され,それから運動皮質上のrTMS(真治療)で治療された.患者は,電気生理学的検査,臨床評価および機能的評価で,治療前,シャム治療中,治療的治療中,3週間の追跡期間中に測定された.
結果:治療の週の間,皮質抑制は減弱していた.皮膚の電気刺激に対する知覚閾値,運動・感覚機能のASIAの臨床評価,ペグボードの遂行時間が改善し,追跡調査期間に改善が維持された.
結論:この予備的研究で,rTMSは不全脊髄損傷における皮質抑制を変化させ,臨床的・機能的評価項目を改善させることが示された.2022年8月4日木曜日
脊髄損傷にヒトにおいて,皮質脊髄−運動の神経可塑性は運動を介した回復を促進する Brain2020
2022年7月18日月曜日
動物モデルとヒトのモデルにおける末梢神経損傷後の軸索再生を強化するための電気刺激 Neurotherapeitics 2016
抄録
損傷を受けた末梢神経は失った軸索を再生するが,ヒトにおいては機能回復は思わしくないことが多い.これは,とくに損傷が長い距離/長期間をかけて再生が必要なときにとくに当てはまる.慢性的に脱神経された筋の脂肪への置換はよく受け入れられた説明であるが,機能回復が不良であることを説明しない.むしろ神経再生の不良についての根拠は成長関連遺伝子の一過性の発現であり,経時的なニューロンの再生能とSchwann細胞の再生補助の能力を低下させることを説明する.短時間の低周波数の電気刺激は,損傷部位を超える運動・感覚の軸索突起を促進し,動物モデルや患者において,損傷した神経の遅延した外科的修復術後であっても,神経再生と標的の神経再支配を促進する.刺激は,ニューロンのcAMPを上昇させ,続いて神経栄養因子とその他の成長関連遺伝子の発現を増加させる.これには細胞骨格タンパクが含まれる.神経切断や外科的修復術直後の脱神経した筋の電気刺激は筋の神経再支配も促進するが,同時に,1日に必要な持続時間の長い電気パルスをどのように筋に与えることができるかは,患者への応用に先立つ実用上の問題である.最後に,自家神経移植片を挿入する技術は,ドナーの神経とレシピエントの近接した脱神経した神経断端をつないで遅延した神経修復後の神経支配を有意に改善し,ドナーの神経は脱神経したSchwann細胞の神経再生を補助する能力を維持する.これらのレビューした方法は,神経損傷や外科的修復後に,神経再生を促進し,さらには機能的回復を強化する方法であり,臨床への早期応用に関して有望である.
2022年1月11日火曜日
反復経頭蓋磁気刺激:咽頭嚥下障害を治療するための新しいアプローチ Curr Gastroentereol Rep 2016
抄録 近年,反復経頭蓋磁気刺激は,ヒトの中枢神経刺激を生じさせるために用いられる技術であり,ますます関心を集めるようになり,嚥下障害の治療において実験的に適用されてきた.このレビューでは,嚥下障害に関する反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)の応用に関する現時点での研究の概要を提示する.ここで,我々は,rTMSの効果の基礎となる機序と,健常被験者と嚥下障害の患者の両方のおける研究からの結果をレビューする.嚥下障害に関する臨床研究は,主に脳卒中後の嚥下障害に着目されてきた.我々は,研究間の大きな違いのために,この神経刺激法の有効性についての結論を導くことがなぜ難しいかを議論する.ここで関心の対象となっているのは,嚥下障害のリハビリテーションについての実地診療への移行に先立って,嚥下障害の患者に対するrTMSの応用についてまだ研究されていない潜在的な研究上の疑問を刺激することである.
2022年1月3日月曜日
脊髄損傷患者の神経因性膀胱 Res Rep Urol 2015









