脳卒中後の運転能力:評価と回復
抄録
緒言:脳卒中後の運転能力は,自立の象徴として多くの著者によって認識されてきた.そして,適切な社会再統合と密接に関連している.しかしながら,脳卒中に罹患した患者の運転能力を誰がどのように評価すべきなのかははっきりしていない.神経リハビリテーションは,脳卒中に罹患した患者に改善をもたらすことができる.したがって,患者は適切な神経リハプログラムの最後に運転を再開できる.
この記事の目的は,運転能力を評価するための方法論と患者の運転能力を回復するために適用される治療法について現在のエビデンスを紹介するための文献的レビューを提示することである.
開発:文献検索は,1993年から2011年の間の期間について,種々のデータベースで行った.研究は運転能力を評価する方法と神経リハの評価法に基いて別々に解析した.
結論:脳卒中患者の運転能力に少しでも疑いがあるなら,患者は適切に評価されるべきである.文献にしたがって,このよう患者を評価する適切な方法は,路上の評価につれていくことのできる人を決定できるような多職種での評価を用いることである.現在,用いられている神経リハ訓練は脳卒中患者の運転能力を改善できるかもしれない.