2021年6月28日月曜日

COVID19後症候群と運動の潜在的な効果 Environ Res Public Health 2021

 

COVID19後症候群と運動の潜在的な効果









抄録:コロナウイルス病(COVID-19)は,severe acute respiratory syndrome-coronavirus-2 (SARS-CoV-2)感染によって生じ,治療が難しい未知の特有の病態を生じる.COVID-19後症候群はこのような難題の1つで,パンデミックの拡大につれてますますよくみられるようになってきた.最新の推定では,急性症状の時期を経験したSARS-CoV-2の患者の10-20%が,診断から12週を超えて疾病の影響を経験している.この新しい病態を調査する研究が始まっているけれども,いまだに診断的識別について深刻な懸念があり,最良の治療アプローチには限界がある.運動プログラムと身体活動レベルは,多くの慢性疾患において,臨床症状と予後のよく知られた調整因子である.このナラティブレビューでは,疾患のより良い知識に寄与できるCOVID-19後症候群についての最新のエビデンスをまとめ,定期的な運動がこれらの症状の多くをどのように改善し,どれだけCOVID-19の長期的な影響を軽減できるかもしれないかを説明する.
 新型コロナ感染症後症候群(COVID-19後症候群)に対する運動療法についてのナラティブレビューである.
 COVID-19後症候群については,単一の病態として一致した見解があるわけではないようだが,疲労感や胸痛,筋肉痛,あるいは不眠や抑うつなど精神的な症状まで幅広い症状があると言われている.

 運動は多くの慢性疾患において免疫系,心肺系,神経系,精神・心理に好ましい効果があることが知られており,これらの知見を元に,COVID-19後症候群に対する運動療法の可能性を説明している.
 現時点では,適切な運動負荷の量に関しては十分な知見はない状態だが,英国NHSのYour Recoveryのサイトに一般向けの情報が載っており参考になる.

本文はこちらから入手できます.
日本語訳はこちら(パスワードは論文タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字・小文字を区別して,記号と数字は除いて10文字目まで).
Stop telling me why you can not. Tell me how you can.  -> StmwycnTmh

0 件のコメント:

コメントを投稿