疲労感,息切れ,運動耐用能,認知機能を改善するためのCOVID-19後の患者に対するリハビリテーションの早期の経験−コホート研究
抄録
COVID-19の持続する症状のある患者は,包括的回復プログラムを提供されるべきである.6週間の週2回の監督下でのリハビリテーションプログラムを完了した30人(平均年齢[SD]58[16]歳)は,運動耐用能,呼吸症状,疲労感,認知機能に有意な改善を示した.参加者は,漸増シャトルウォーキングテストで112m改善し,一定負荷シャトルウォーキングテストで544秒改善した.記録された重篤な有害事象はなく,症状の悪化に関連した脱落もなかった.COVID-19のリハビリテーションは,実行可能で,臨床的アウトカムを有意に改善させる.
COVID-19後の後遺症に対するリハビリテーション介入の研究である.
COVID-19では疲労感や息切れといったリハ介入の対象となりそうな症状があり,さらにこの症状に対する教育プログラムも含めているのが特徴である.イギリス政府が配布しているパンフレットを使用しており,このような一般向けの情報の提供に関しては,日本は確かに遅れているかもしれない.
結果としては,全体として良好であるが,これらリハ介入の効果なのか自然回復なのかはまだ明確な答えはない.訓練よりも教育の部分が重要なようにも思えるが,現状では急性期病院にそれだけの余力はなく,回復期リハだけでなく,クリニックレベルでも対応できるようになるのが望ましいだろう.
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日本語訳はこちら(パスワードは文献タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字と小文字を区別して,記号は除いて10文字目まで).
例:The best way to predict the future is to create it. -> Tbwtptfitc
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