2017年9月12日火曜日

気管内挿管および気管切開後の嚥下障害の評価と治療 Int Anesthesiol Clin 2000











気管内挿管および気管切開後の嚥下障害の評価と治療


 気管内挿管と気管切開の嚥下への影響と評価・治療について解説記事である.
 生理的な嚥下の解説から,挿管/気管切開の嚥下への影響の解説が極めて詳細で,また,呼吸との関連についてもわかりやすく説明されている.

 また,一般に信じられているようなこと,例えば,カフが誤嚥物の下部気道への流入を防止できる,とか,催吐反射の有無が嚥下機能を予測する,などが誤りであることが明記されている.とくに,嚥下障害があることは単独では誤嚥性肺炎の危険因子にはならない,エバンスブルーテストは診断価値が低い,というのは興味深い.

 誤嚥性肺炎の要員としては,嚥下もさることながら,気道防御を重視しているのも特徴である.嚥下リハでは,どうしても口腔・咽頭機能を見てしまいがちであるが,気道防御が保たれていれば,少量の誤嚥は許容できる場合もあり,嚥下リハにおいてもそのような視点が必要だろう.

日本語訳はこちらからダウンロードしてください(パスワードは文献タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字と小文字を区別して10文字目まで).
例:One Today is Worth Two Tomorrow. -> OTiWTT

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