2018年5月23日水曜日

延髄外側梗塞の患者における両側声帯麻痺によって生じた気道閉塞の症例 Korewan J Stoke 2012


延髄外側梗塞の患者における両側声帯麻痺によって生じた気道閉塞の症例









延髄外側梗塞は中枢性呼吸不全を生じ得る.しかしながら,Wallenberg症候群では,閉塞性呼吸不全がまれに生じることがある.ここで,我々は,片側延髄外側梗塞によって生じた喘鳴を伴う閉塞性呼吸不全の症例を報告する.74歳女性が急性右延髄外側梗塞で入院した.脳卒中発症から12日目,患者は気管内挿管を必要とするような呼吸不全を生じた.この患者は,睡眠中でも酸素飽和度は良好に保たれ,補助機械換気なしで挿管状態での換気が維持できた.この症例は,片側延髄梗塞が両側声帯麻痺の原因たり得ることを示唆している.

 片側延髄外側病変による両側声帯麻痺の症例報告である.
 発症からやや時間が経過してから発症しており,このような時期に呼吸不全が生じるというのは,かなり怖いことである.
 まれな合併症ではあるが,致死的な合併症であり,十分な評価と慎重な対応が必要である.

本文はこちらから入手できます.
日本語訳はこちら(パスワードは論文タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字と小文字を区別して10文字目まで).
例:Drive Thy Business; Let It not Drive Thee. -> DTBLInDT

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