2018年6月6日水曜日

相互作用における臨床,科学,統治:物理医学とリハビリテーション医学における国際生活機能分類(ICF)のシステム全体にわたる実践のためのヨーロッパでの取り組み Eur J Phys Rehabil Med 2017

相互作用における臨床,科学,統治:物理医学とリハビリテーション医学における国際生活機能分類(ICF)のシステム全体にわたる実践のためのヨーロッパでの取り組み 


抄 録
2001年の開始から,関連する物理医学とリハビリテーション医学の国際団体,地域団体,国内団体は物理医学とリハビリテーション医学における国際生活機能分類(ICF)の実践を目標としてきた.それによって,適切で実用的なツールの開発に貢献してきた.このようなツールは,日常的な実地診療や標準化された機能の報告,質の管理や研究における結果,エビデンスの情報に基づく政策にICFを実践するために利用可能である.教育的な試みによって,物理医学とリハビリテーション医学(PRM; Physical and Rehabilitation Medicine)の医師や他のリハビリテーション専門職たちのICFの知識が再強化され,数多くの実施計画で,ICFが実地診療,研究,政策においてどのように適用されているかが調査された.これでも国の医療システムのリハビリテーションサービス全体にわたる日常診療におけるICFノシステム全体に及ぶような実践が大いに欠けていた.ヨーロッパでは,システム全体にわたるICFの実施には,診療・科学・統治の間の相互作用が必要である.この委任を考慮して,ヨーロッパ医療専門職連合(UEMS; European Union of Medical Specialists)のPRMの委員会は,PRM,リハビリテーション,医療全体において,また,統治機構や非政府組織,民間部門との相互作用において,システム全体にわたるICFの実戦に向けてのヨーロッパでの取り組みを導くことを決定し,国際リハビリテーション学会のWHOへの協力計画と同じ立場をとった.この記事では,我々は,システム全体にわたるICF実戦に向けた現時点のPRMの内部・対外的方針アジェンダと,対応した行動計画を提示する.さらに,優先行動段階を明確にする−国内の質の管理と保険プログラムにおけるICFに基づいた標準化された報告法,医療に関連したリハビリテーションにおけるサービスの組織化のためのICFを用いた明確なリハビリテーションサービスの説明,ICFへのデータの質的連携と定量的マッピング,ヨーロッパの言語群におけるICF臨床データ収集ツールの文化的適応である.
 ICFの運用を普及させるためのヨーロッパでの取り組みを紹介した記事である.
 ICFの理解を深めるための教育的活動に始まり,使いやすい評価ツールの考案や,既存の評価法からのデータの変換,国の医療制度への応用といった幅広い取り組みが紹介されている.

 国内でも,介護/福祉分野でICFを使用される動きがあることはなんとなく聞き及んでいたが,背景にこのような世界的な動向があるとは不勉強にして知らなかった.
 ICFは急性期や回復期のリハにそのまま持ち込むのは少々ハードルが高いと思われるが,リハ医療に関わる立場の人なら,触り程度でも知っておく必要があるだろう.

本文はこちらから入手できます.
日本語訳はこちら(パスワードは文献タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字と小文字は区別して10文字目まで).
例:Never put off till tomorrow what you can do today. ->  Npottwycdt

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