2017年12月17日日曜日

脳卒中リハビリテーションのための神経筋電気刺激において用いられるデバイスのレビュー Med Devices 2017


脳卒中リハビリテーションのための神経筋電気刺激において用いられるデバイスのレビュー


抄録:神経筋電気刺激,とりわけ随意運動を代償する機能的電気刺激および筋力強化と麻痺からの回復を目的とした治療的電気刺激は,脳卒中リハビリテーションに広く用いられている.筋収縮の電気刺激は,麻痺を回復させるために意図的な運動と同期しているべきである.したがって,神経筋電気刺激装置は,運動強度に伴う筋電図や脳波をモニターして,これらをトリガーとして使用するものが開発された.筋電図や脳波に基づいて,同時に神経筋電気刺激の強度を調整するような装置も提案されている.神経筋電気刺激の装置や刺激法の多様性のために,今回のレビューの目的は,製品化された機能的電気刺激装置と治療的電気刺激と,その適用方法を紹介することである.適用方法は脳卒中患者の状態によって決定し,麻痺の程度が挙げられる.


 脳卒中リハにおける電気刺激装置のレビューである.
 歩行や上肢の運動に合わせて刺激が出るFESから,筋電図や脳波で制御する最新のTESなど,近年,この分野は非常に応用が進んでいる.その背景として,センサーや演算処理のためのチップが小型化して,ウエアラブルなサイズになったようになったことが大きいのではないか.

 脳卒中リハでは,1.脳から命令が出ていること,2.意図した運動が出力されること,3.運動が感覚としてフィードバックされること,4.このプロセスを繰り返すこと,が重要だと考えている.
 電気刺激は,これらを同時に達成できる非常に有望な治療法になってきた.今後も発展が期待される領域である.

本文はこちらから入手できます.
日本語訳はこちら(パスワードは文献タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字と小文字を区別して10文字目まで).
例:Living is not breathing but doing. -> Linbbd

0 件のコメント:

コメントを投稿