2018年6月7日木曜日

声帯麻痺と喘鳴の原因となる延髄外側症候群 Journal of Intensive Care Society 2007

声帯麻痺と喘鳴の原因となる延髄外側症候群



延髄出血に続発した延髄外側症候群によって,挿管と機械換気を必要とするような呼吸不全を引き起こした片側声帯麻痺の63歳の症例を報告する.患者は,神経学的リハビリテーション後に完全回復し,1ヶ月後に自宅退院した.中枢性に生じた声帯麻痺は喘鳴のまれな原因であるが,他の原因が見つからない症例では疑うべきである.

 延髄外側症候群後に喘鳴と挿管,呼吸器管理を必要とした症例報告である.
 本例の声帯麻痺は片側であり,病態としてはまれなものではないが,喉頭浮腫もあったようで(サクションのためか?),上気道閉塞に至ったようである.
 Wallenberg症候群は中枢性呼吸不全を生じることがあるため,一括りにされてしまっているかもしれないが,中にはこのような上気道閉塞の症例も含まれているかもしれない.

本文はこちらから入手できます.
日本語訳はこちら(パスワードは論文タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字と小文字を区別して10文字目まで).
例:A wise man will make more opportunities than he finds. -> Awmwmmothf

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