抄録
新型SARS-CoV-2コロナウイルスは,COVID-19の原因であり,2019年12月に中国の武漢で最初に報告された.ウイルスは急速に拡大し,世界保健機構は2020年3月にパンデミックを宣言した.世界中で確定診断された何百万の症例があり,コロナウイルス感染が,回復した患者における慢性期の呼吸器症状や線維化疾患の相当な負担に関与する可能性についての懸念が増大しつつあり,かなりの議論がある.COVID-19の最初の症例が報告されたのは1年以内のことであるため,長期的な臨床的帰結についてのデータは未だに参照可能ではない.そして,長期的な帰結の予測については最大でも推測に留まる.しかしながら,圧倒的な数の症例と,多くの患者における疾患の重症度のために,COVID-19の長期的な影響の可能性を検討することの重大の必要性が生じている.このレビューでは,SARS-CoV-2の文脈におけるウイルスの損傷の線維化の機序に関する現時点での基礎と臨床データを調査する.コロナウイルス感染と線維化の経路の間のいくつかの交差する機序が議論され,患者のアウトカムを改善させるための標的となるかもしれない要因とプロセスに着目する.過去のコロナウイルスのアウトブレイクの感染後の後遺症の報告を,線維化疾患について関与する可能性危険因子の認識を改善という目標に向けて提示する.
現時点では,長期的な予後についてのデータがなく,臨床的な知見には乏しいが,生化学的な機序について詳しく説明されており,またSARSの生存者の長期予後についても紹介されている.SARSでは大部分の症例は回復したとされており,これはかなり希望の持てる知見である.
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例:The future depends on what we do in the present. -> Tfdowwditp
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