2017年7月30日日曜日

臨床診療における食道拡張の使用のガイドライン Gut 2004









臨床診療における食道拡張の使用のガイドライン





 バルーン拡張法の文献からの孫引きして読んだ食道拡張のガイドラインである.
 障害に対する上部食道括約筋よりは,食道全体の通過障害に対する拡張法を扱っているので,やや馴染みのない部分もあるが,参考になるところも少なくない.

 特に合併症として,穿孔というのは確かにあり得るが,嚥下障害を対象に行う場合はあまり意識したことがない.上部食道括約筋の場合,周囲は軟部組織であって,胸腔や腹腔ではないということも関係しているかもしれない.また,狭窄というよりは弛緩不全,つまり器質的狭窄ではなく機能的障害であることも一因だろう.
 それでも,大きな裂創を作れば,膿瘍形成などのリスクはあり得るため,やはり注意が必要だろう.

論文本文はこちらから入手できます.
日本語訳はこちら(パスワードは文献タイトルの単語の頭文字をつなげてください.大文字と小文字は区別して10文字目まで).
例:Do what you feel in your heart to be right – for you’ll be criticized anyway. -> Dwyfiyhtbr

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