2015年2月19日木曜日

6. メロディ・イントネーション療法:現在の論点と将来の可能性


メロディ・イントネーション療法:現在の論点と将来の可能性






















抄録
 この記事では,Melodic Intonation Therapy(MIT),つまり言語生成の改善のために,言語のメロディの側面(イントネーション,リズム,強勢)を用いた,構造化された失語症治療プログラムの最先端を記載する.MITは1970年代に開発され,現在でも世界中で用いられている.にもかかわらず,我々は,MITが臨床応用するのに必要不可欠な多くの疑問に未だに回答を得ていないと主張する.まず,MITの効果の研究のレビューでは,よくデザインされたグループ研究による証拠が未だにないことを示している.また,MITのどの側面が治療効果にもっとも寄与しているか,背景にある神経機序のうちのどれがが関与しているかが不明である.(適応となる症例の)候補と,この治療の最適な時期といった,臨床でのMITに関連した未解決の問題を示す2症例を紹介する.


 メロディやリズムといった音楽的要素を使って,言語生成を引き出そうというMelodic Intonation Therapyのレビューである.現状では十分なエビデンスはなく,理論的背景も少々弱い.
 ただ,この方法にかぎらず,また運動機能のリハでも同様であるが,中枢神経のリハでは,よりよい反応を引き出していく刺激や誘導法をどれだけたくさん持っているかが,セラピストのレベルを決めると思う.たくさんの治療のオプションを持っていて,それを適切に選択するために,このような知識の整理は重要な事である.


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例:Floating Like a Butterfly, Sting Like a Bee. -> FLaBSLaB

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