2015年2月24日火曜日

8. 右半球の脳損傷における認知ーコミュニケーション障害のリハビリテーション

右半球の脳損傷における認知ーコミュニケーション障害のリハビリテーション
























抄録.大脳左半球が言語に関連しているとされてきたが,右大脳半球もまた言語の処理やコミュニケーション能力の背景となる認知的演算処理に重大に寄与している.右半球損傷のある成人は典型的には失語にはならないが,しばしば社会機能にかなり影響を与えるようなコミュニケーション障害を生じる.成人における右半球損傷のコミュニケーションおよび認知機能の特徴と,よく見られるコミュニケーション障害の現時点での理論的説明を簡単に説明したあとで,この記事では,リハビリテーションの話題,アプローチ,エビデンス,必要性を議論する.




 右半球損傷後のコミュニケーション障害についてのレビューである.
 このような病態は言われてみれば納得するが,現在のところ,決まった定義や用語もなく,あまり知られていないのではなかろうか.
 このレビューでは,推定される理論的背景から,現時点での(限られたものではあるが)治療介入についての示唆をまとめている.無視や注意障害へのアプローチ,さらにはここでも家族らへのアプローチが示唆されていることは興味深い.
 半側空間無視に代表される右半球損傷後の認知機能障害自体が治療に反応しにくいため,このようなコミュニケーション障害も治療法が開発されるには時間がかかりそうではあるが,リハの対象として捉えていく必要がありそうだ.

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例:Stay Hungry, Stay Foolish. -> SHSF

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