急性期病院の脳卒中ユニットでコミュニケーション障害の患者にとってコミュニケーションに影響する環境因子:質的メタ統合
抄録
目的:病院の脳卒中ユニットでコミュニケーションに障害のある患者と医療従事者との間のコミュニケーションに影響するような環境因子を分類すること.
データソース:我々の研究チームが行った,病院の脳卒中ユニットにおける患者と医療従事者の間のコミュニケーションに影響する環境因子についての3つの質的研究のメタ統合を行った.
研究の選別:これらの研究では,コミュニケーションに影響する因子と,コミュニケーションに障害のある患者10人と医療従事者10人からの情報,および医療従事者とコミュニケーションをとる65人の患者の直接観察から調べた.
データの抽出:それぞれの研究の知見はメタ統合のためのデータとなった.
データの統合:質的研究の知見を分析し,それからreciprocal translation(相互転換?)を用いて統合した.環境因子を11の上位カテゴリーと2つの全体的テーマに分類した.テーマは(1)医療従事者(知識,スキル,態度,経験,特性)と(2)脳卒中ユニットの構造と(治療の)プロセス(患者がコミュニケーションをとる機会,家族,コミュニケーション機器の仕様,学習する機会,ポリシーと手順,身体的条件).
結論:コミュニケーションに障害のある脳卒中急性期患者には,できるだけ効率的にコミュニケーションをとることのできるような知識とスキルをもった医療従事者が必要である.しかしながら,医療従事者が患者をコミュニケーションをとる能力に影響するような環境上の問題と促進因子が,脳卒中ユニットの構造とプロセスのレベルで多く存在する.脳卒中ユニットでコミュニケーションの機会をとりやすくするための介入は,医療従事者とユニットを統制するプロセスを重視すべきである.コミュニケーション障害のある患者とのコミュニケーションに影響するような病院の環境や職員の要因についてのレビュー.
音がうるさい,といった些細なことから,職員のスキルや態度,病院内のルールまで,極めて広範な因子が挙げられている.一つ一つは目新しいものではないかもしれないが,クリアしていくのは大変そうである.
とはいえ,医療の質を向上させるのは何も新しい診療機器や仰々しいなんとかチームといったものだけではない.このような職員と患者さんのコミュニケーションを改善することは,失語症を含むコミュニケーションに障害にある患者さんだけでなくあらゆる局面で重要なことであり,そのような教育カリキュラムの重要性も指摘されている.
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例:You May Say I'm a Dreamer. -> YMSIaD
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